情報提供: ディスカバーたいはく5号 | ![]() |
所在地: 仙台市太白区八木山本町1丁目4 | |
連絡先: 太白区まちづくり推進協議会 | 電話: 022-247-1111 |
関連ホームページ: http://www.city.sendai.jp/taihaku/mati/discover/index.html |
259 八木山動物公園 五代八木久兵衛 |
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仙台城址から八木山動物公園へ向う道。竜ノ口にかかった八木山橋が青葉区と太白区とを分けていますが、この橋はもちろん八木山という地名が、五代八木久兵衛の八木山開発によって存在しているものです。 八木久兵衛は、市内大町に宝暦年間(一八世紀半ば)から続いた小間物屋「紅久」の主の名前ですが、四代久兵衛、五代久兵衛と、目ざましい社会貢献を行いました。 |
大正から昭和初期の時代、仙台は杜の都と呼ばれながら全国の都市の中で死亡率第三位という状態にあった。この仙台に、体力増進のためのピクニック道路をつくり、運動場や遊園地をつくろう。八木山開発はそのような意図で始められた。 竜ノ口沢の橋は昭和八年(一九三三)に完成した。当時、全国に前例のない独創的な吊橋であり、仙台市民はその形の美しさや、橋上のスリル、そして橋から見下ろす竜ノ口の四季の景観を味わった。 八木山球場ではアメリカ大リーグの試合も行われ、昭和九年の日米野球の試合ではベーブルース(二本)、ゲーリック、フォックス、ミラーがホームランを打っている。この野球場の跡が現在の八木山動物公園である。 八木山市民センター裏、久兵衛が開発に先立って勧請した越路山神社跡(現在は鉄線で囲われ入ることができない)には久兵衛の歌碑と芳名碑が残っている。歌碑は、彼の一周忌に建てられたものである。また、八木山動物公園前に遺徳碑が建てられており、その功績の概要を知ることができる。 |
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「歌碑」 寂しさも つかれもいつか わすれけり 夏の山路に うぐひすの声 |
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