情報提供: ディスカバーたいはく4号 | ![]() |
所在地: 仙台市青葉区茂庭字綱木裏山4 | |
連絡先: 太白区まちづくり推進協議会 | 電話: 022-247-1111 |
関連ホームページ: http://www.city.sendai.jp/taihaku/mati/discover/index.html |
239 天狗と磐二郎・磐三郎 |
むかし、弘法大師というえらい坊さまが、全国をまわった末、茂庭の蕃山(ばんざん)を霊場にしようときめた。 ところが、蕃山にすむ天狗どもにじゃまをされ、大師はしかたなくこの地を去り、紀州にいって高野山に霊場を開いたという。 それからだいぶ経って、こんどは松島瑞巌寺の雲居禅師(うんごぜんじ)が蕃山に大梅寺を建てようとした。 が、またもや天狗どもがでてきて、天狗の羽うちわで風を起こしたり、雨雲を呼んだり、つぶてを投げたりとじゃまばかり。禅師もホトホトこまってしまった。そこにあらわれたのが、このあたりの山々をかけまわって猟をしていた兄弟、磐二郎・磐三郎であった。 このふたりは、全身白銀の毛におおわれた猿の王とお姫さまの間に生まれたというたくましい兄弟で、ふたりは知恵と勇気を合わせ、天狗どもと三日三晩たたかい、ついに天狗どもを追いはらうことができた。雲居禅師がこのふたりに、たいへん感謝したのはいうまでもない。 その後、禅師はこの兄弟を山の鎮護としてまつった。 |
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