情報提供: ディスカバーたいはく3号
 所在地: 仙台市太白区茂庭
 連絡先: 太白区まちづくり推進協議会
 関連ホームページ: http://www.city.sendai.jp/taihaku/mati/discover/index.html

219 太白山

太白山
太白山

 太白山は標高三ニ一メートル、三角形の美しい山容で太古から自然崇拝の神の山として崇められていた。 太白山は火山活動で出来た古い山で地質学上はネックと呼ばれ、その出現は富士山と同じ第七代孝雲天皇の御代(みよ)で一夜のうちに生い出たと伝えられている。

 山には天狗や山伏が住み山中には砦や寺跡、蝮(まむし)が棲むなど数々の伝説が語り継がれている。太白山という山名は、古書によれば『昔、太白星が地に墜ちて化す云々』とあり仙台藩の学者が名づけたという。昔から太白山は近海を航行する船の目印であったり、村人は山にかかる雲を見て天候を予知するなど生活と深くかかわってきた山であった。

 ヒメギフチョウやオオムラサキの生息する太白山へは人来田から東北自動車道に架かる橋を渡れば生出森八幡神社の鳥居前に出る。鬱蒼とした杉木立の参道を登ると八幡神社の拝殿である。山腹の南斜面には岩石や大きな石が数多く見られ何か曰くがありそうである。

 頂上へは急勾配にある鉄の鎖につかまって登ればやがて伝説の貴船神社を祀る山頂である。そこからの眺望は実に素晴らしい。

※中国の西安にも太白山がある。

   


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