情報提供: ディスカバーたいはく5号
 所在地: 仙台市太白区茂ケ崎3丁目
 連絡先: 太白区まちづくり推進協議会
 関連ホームページ: http://www.city.sendai.jp/taihaku/mati/discover/index.html

204 原阿佐緒(はらあさお)の歌碑

原阿佐緒
原阿佐緒

原阿佐緒歌碑(野草園〜仙台放送間の坂道)昭和三十六年(一九六一)除幕
原阿佐緒歌碑
(野草園〜仙台放送間の坂道)
昭和三十六年(一九六一)除幕

家ごとにすもも花咲くみちのくの
 春べをこもり病みてひさしも

阿佐緒



 歌人・原阿佐緒(一八八八〜一九六九)は、七ツ森の麓大和町宮床で生まれた。
 大正から昭和初期にかけて九条武子、柳原白蓮とともに日本三閨秀歌人の一人に数えられ、天与の才能と美貌に恵まれた阿佐緒は純粋で情熱的な短歌で歌壇の注目を集めた。
 また、東北帝国大学教授石原純との恋愛事件では世の厳しい非難を浴びせられ、傷心と淋しさから逃れるため酒場、銀幕、舞台にと流離(さすら)った。昭和十年(一九三五)に老母の待つ故郷「白壁の家」にひっそり身を寄せている。
 晩年は東京杉並で息子夫妻と愛孫に囲まれた静かな安らぎの生活を送り、八十一歳で死去、波乱の生涯を閉じている。
 作品は歌集にまとめられ、宮床には原阿佐緒記念館が建てられている。

   


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