情報提供: ディスカバーたいはく5号
 所在地: 仙台市太白区向山
 連絡先: 太白区まちづくり推進協議会
 関連ホームページ: http://www.city.sendai.jp/taihaku/mati/discover/index.html

193 愛宕山と吉野臥城(よしのがじょう)

 角田生まれの吉野臥城(本名は甫。一八七六〜一九二六)は、明治・大正期、詩人、歌人、俳人として、また小説、評論など幅広く活躍した文人であり、『小百合集』『野茨集』などの詩集が編まれています。
 それらの作品中に愛宕山を詠んだ詩があります。

愛宕山に登るの記

夏の日俗の巷におちて
塵のすさびに眼はくもり
人のわめきに心耳もしひて
遊子現世(このよ)のうれひに堪へず
ひとり愛宕の高きに登り
タぐれ広瀬の風を抱いて
はるかに詩国の美を恋ひ慕ふ

   


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