情報提供: ディスカバーたいはく3号
 所在地: 仙台市太白区向山
 連絡先: 太白区まちづくり推進協議会
 関連ホームページ: http://www.city.sendai.jp/taihaku/mati/discover/index.html

185 梵鐘(ぼんしょう)

大満寺梵鐘
大満寺梵鐘

 四代藩主伊達綱村の死後、五代藩主吉村は享保五年(一七二〇)、早井久右衛門に鋳造させ綱村の一周忌に供養として大年寺に納めた鐘である。
 明治になって愛宕山に移され戦後まで市街地に火災が発生した場合いち早く鐘が撞かれ「愛宕山の早鐘」として市民生活を深いかかわりを持っていた。
 梵鐘は吊り鐘の口縁部を波うたせた形と銘文の配置に特徴があるので仙台指定有形文化財になっている。

 また、鐘楼は昭和九年(一九三四)十二月二十八日松島湾で遭難した旧制二高漕艇(ボート)部十一名の供養として明善寮に建てられていた。その時の鐘は戦時中供出したため戦後大満寺に寄贈されたものである。

   


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