情報提供: ディスカバーたいはく2号 | ![]() |
所在地: 仙台市太白区向山 | |
連絡先: 太白区まちづくり推進協議会 | 電話: 022-247-1111 |
関連ホームページ: http://www.city.sendai.jp/taihaku/mati/discover/index.html |
181 向山(城下町) |
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越路とは越えて行く道 山々が連なる 根岸から広瀬川を右に見て、北へ向かえば、まもなく越路・向山に至る。手前、左側に見えるのは、茂ケ崎山。その向かいには、栗野大膳の供養碑が残る宗禅寺がある。 愛宕大橋のあたりから、その右側一帯にかけてが、越路。越路とは、越えて行く道。牡鹿が牝鹿に恋して駆け回る恋路の意味であるともいわれる。愛宕山にある虚空蔵堂の下から西側にかけては、御路地衆(庭師)が住んでいたため、越路路地町といわれていたという。 付近一帯は古くから、信仰の地として知られていた。とくに、愛宕山の麓に七世紀ころと思われる装飾横穴古墳が発見され、墓室の壁には、円や+の文様が朱書きされている。 愛宕山には現在も、伊達家と深いつながりを持つ愛宕神社、虚空蔵別当・大満寺などがあり、厚い信仰を集めている。 仙台の地名の由来 千躰佛堂 愛宕神社は、伊達政宗が仙台城下の総鎮守に定めたという格式のある神社。頂上からは、仙台市街が一望できる。 また、大満寺境内には千体の仏像が納められた千躰佛堂があり、「仙台」の地名の由来にもなっているという。 その他、四代藩主綱村の一周忌に作られた梵鐘(仙台市指定文化財)など、由緒ある品が数多くある。愛宕山の麓を現在のバス通り沿いに西へ進めば、まもなく左手は八木山への上り口。八木山は昭和に入ってから開発されたもので、藩政時代は付近一帯、自然豊かな里山が連なっていた。さらにこの先には、越路山から鹿が川へ下り降りるといわれた急坂「鹿落坂」がある。 城下から旅立った人は、これらの山々を右手に眺めながら、長町宿や根岸を経て、江戸や山形へと向かったのだろう。 |
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