情報提供: ディスカバーたいはく1号
 所在地: 仙台市太白区三神峯1丁目
 連絡先: 太白区まちづくり推進協議会
 関連ホームページ: http://www.city.sendai.jp/taihaku/mati/discover/index.html

172 三神峯遺跡

縄文時代の遺跡が見つかった三神峯公園
縄文時代の遺跡が見つかった三神峯公園

 自然豊かな三神峯公園は、桜の名所として知られている。仙台市街を見下ろす丘陵地にあり、市民の憩いの場として愛されてきた。春には大勢の花見客でにぎわうが、ここに遺跡があることは、あまり知られていない。

 三神峯遺跡(三神峯)は、公園のほぼ全域を占める大規模集落跡。縄文前期の遺跡で、当時の竪穴住居跡が八軒、発見された。
 出土した土器は平底の探鉢で、原料の土に多量の繊維を混ぜて作られているのが特徴であるという。形にあまり変化はないが、複雑なひねりの縄目紋様が施されており、縄文人の文化と技術が推察される。
  また、三神峯遺跡で見つかった竪穴住居跡は、同時期の大集落である名取市今熊野遺跡の竪穴住居跡と非常によく似ており、名取川を挾んで向い合う位置にあることも注目される。

 花見や散策の折に、縄文人同士の交流があったのかどうか、推理してみるのも楽しそうだ。

   


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