情報提供: ディスカバーたいはく4号
 所在地: 仙台市太白区西多賀
 連絡先: 太白区まちづくり推進協議会
 関連ホームページ: http://www.city.sendai.jp/taihaku/mati/discover/index.html

152 お山追い出し

太白団地より望む佐保山
太白団地より望む佐保山

 藩政時代の十二月は、伊達家恒例の鹿や猪狩りの月であった。
 「お山追い出し」といわれ、家来千五百人と村びと二千人を、十五隊ずつ二組にし、軍師、目付、張付、※勢子奉行、陣貝役、旗持という編成で、藩主は狩りの装束で高所に出馬する。山裾の方に追いこんだ鹿や猪を藩主が撃ち、もれた鹿や猪を家来が撃ったという。
 お山追い出しの猟場となったのが仙台城背後の南から北方面で、佐保山や茂ケ崎山、金剛沢などがあり、生息していた鹿や猪の数はおびただしかった。
 二代忠宗公は鹿百四十五頭、六代宗村公は百四十九頭、七代重村公は鹿七十二頭、狼一頭の猟であったと記録されている。

※狩りの時、鳥獣を追いたてる人。

   


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