情報提供: ディスカバーたいはく5号 | ![]() |
所在地: 仙台市太白区長町3丁目 | |
連絡先: 太白区まちづくり推進協議会 | 電話: 022-247-1111 |
関連ホームページ: http://www.city.sendai.jp/taihaku/mati/discover/index.html |
141 蛸屋の全勝餅 |
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蛸屋老舗の創業は元禄十一年(一六九八)である。名取郡誌によれば 「蛸屋忠十郎の祖先は、仙台市南鍛冶町に住せる菓子司で、旧藩主の用命を受け仙台最旧の老舗と称せられ、長町岩沼間の国道筋にありては、菓子製造業は蛸屋一戸に特許せられ、爾来幾星霜、維新後の今日に至るまで其の業を継続し、益々発展しつゝあり、蛸屋は明治二十九年十月現住所に移転開業をなすに至れるものなるが、従来東餡餅なる菓子を製造して販路の拡張を図りしに、其の名声頓に揚がり、近年にありてはタコウ屋の餡餅として俚諺に上り一名物となれり」 と記述されている。 |
明治三十七・八年日露戦役に際して、忠十郎は第二師団の出征軍人の前途を祝すため、餡餅の原料を精選し製造法に一段の研究を凝らし、名を「全勝餅」と改め軍関係だけでなく広く一般に売り出し、大いに声価を博した。 第二師団が凱旋するとさらに評判は高まり、国内だけでなく外地まで販路を広げたという。 全勝餅の蛸屋本舗は長町三丁目にあったが、平成四年、主人の死去で閉店。現在、暖簾分けした長町駅前店が営業を続けている。 |
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