情報提供: ディスカバーたいはく5号
 所在地: 仙台市太白区長町5丁目1−1
 連絡先: 太白区まちづくり推進協議会
 関連ホームページ: http://www.city.sendai.jp/taihaku/mati/discover/index.html

138 長町駅

日清戦争時、軍事停車場としてスタートした長町駅
日清戦争時、軍事停車場としてスタートした長町駅

 東北本線は、明治二十年(一八八七)に塩釜まで、二十四年(一八九一)に青森まで開通した。日清戟争の際、第二師団の将兵や軍馬は、長町に設けられた軍事停車場から出発している。戦意高揚のために軍用列車が出発の度に花火を打ちあげ、見送りの人たちの小旗が振られたという。この停車場が明治二十九年(一八九六)二月、長町駅となった。
 明治三十一年(一八九八)には常磐線が開通し、乗降客も増え、それに伴い駅構内を拡張、北日本最大の貨物の操車場として物流の重要な拠点の一つとなった。

 昭和三十五年(一九六〇)に貨物専用線の併用を始めたが、翌年六月には宮城野貨物駅が業務を開始。また全国的にトラック輸送が急増し、昭和五十九年(一九八四)長町の貨物操作場は、仕分機能を停止し貨車区は廃止された。
 昭和六十二年(一九八七)四月一日、国鉄は民営化し現在に至っている。

 文部省唱歌「汽車」には、平成十年(一九九八)に開業百周年を迎える常磐線が読み込まれている(廣野=福島県広野町の広野駅)。

「汽車」

一、 今は山中、今は濱、
   今は鉄橋渡るぞと、
   思ふ間も無く、トンネルの
   闇を通って廣野原。

二、 遠くに見える村の屋根、
   近くに見える町の軒。
   森や林や田や畠、
   後へ後へと飛んで行く。

   


前の項目へ 次の項目へ