情報提供: ディスカバーたいはく3号
 所在地: 仙台市太白区長町
 連絡先: 太白区まちづくり推進協議会
 関連ホームページ: http://www.city.sendai.jp/taihaku/mati/discover/index.html

131 木場

木流堀
木流堀

 仙台藩には、南北に長町木場と澱木場があった。ここは城下の家臣に支給する燃料の流し木を集積した場所であった。流し木は、北は広瀬川、南は名取川の上流で伐採し、水流を利用して木場へ運んでいた。
 長町木場へ下す流し木は二口峠の高倉山付近で伐採しこれを流すため名取川の上流大堰(せき)から水を取り入れて長町まで延長したのが現存する木流掘(きながしぼり)である。
 この流し木は知行扶持高(ちぎょうふちだか)によって差があった。南方の家臣は長町木場、北方の家臣は澱木場、から支給されていた。これには前もって札が渡されていて引替えに受取る方法が取られていた。

 侍たちは自家保有量以外の札を酒屋に流したという話で、昔の酒屋は燃料に不自由をしなかったそうだ。流し木の長さは三尺(約九十センチ)に決まっていて、どこの家でも「目ノ下」という斧を使用して気合いをかけて小割にしたという。

   


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