情報提供: ディスカバーたいはく3号
 所在地: 仙台市太白区中田1丁目3−15
 連絡先: 太白区まちづくり推進協議会
 関連ホームページ: http://www.city.sendai.jp/taihaku/mati/discover/index.html

122 お捨地蔵

 昔、中田町の北の方に広い沼があって夏になると美しい蓮の花が沼一面に咲いたが、それを取った者は必ずその場で死ぬと信じられていた。

 この近くに住む長者に「お捨」と呼ぶ美しい一人娘がいた。ある時、お捨は召使いと一緒に沼のほとりを通りかかった。お捨は沼一面の美しい蓮の花にさそわれるように沼に向かって走り出した。召使いの止めるのも聞かないで沼の中に入って行った。
 すると、みるみるうちに水面に波紋が起きて、蓮の花を取ろうとしたお捨は、その渦巻きに目がくらんで、沼の中に吸い込まれるよう倒れ込んでしまった。それを見ていた召使いは、気も狂わんばかりにお捨の名を呼び続けたが、お捨は沼の中へ沼の中へと入って行き、ついに姿を消してしまった。

 こんな事があってから、夜になると青白い火の玉が沼の上を飛ぶようになった。村の人々は、お捨の怨念だと思い沼の岸辺に地蔵尊を建てて供養した。
 それ以来火の玉は飛ばなくなり、いつしかこの地蔵尊を「お捨地蔵」と呼ぶようになった。

   


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