情報提供: ディスカバーたいはく2号
 所在地: 仙台市太白区坪沼
 連絡先: 太白区まちづくり推進協議会
 関連ホームページ: http://www.city.sendai.jp/taihaku/mati/discover/index.html

101 坪沼(菅生道)

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地域の世話役を表す冠木門(かぶきもん)。坪沼、秋保、中田など各地に残る
地域の世話役を表す冠木門(かぶきもん)。
坪沼、秋保、中田など各地に残る

安倍氏の居館だった「根添館」跡。館跡に立つと、空堀、本丸跡などが確認できる
安倍氏の居館だった「根添館」跡。
館跡に立つと、空堀、本丸跡などが確認できる

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 南赤石から愛宕山東に向かって進むと、まもなく、坪沼の根添館跡である。
 源頼義は、前九年の役で、坪沼にあった安倍一族の居館「根添館」を地蔵原で激戦のすえ攻め落としたという。
 根添館跡の南の高地には、源頼義が勧請して祀ったといわれる坪沼八幡神社がひっそりと建ち栄枯盛衰の歴史を伝える。
 源氏の軍勢は、どこを通ってこの地に押し寄せ、安倍一族の居館を攻略したのか。奥大道や東街道のルートとからみ、もはやその道筋を知るすべはない。
 鈎取から坪沼を経て、村田へと抜ける菅生道。その道はまた、古代へと続いているのだろうか。

 相馬文書によれば、坪沼郷は、貞治六年(一三六七年)大崎氏より、相馬讃岐守に勲功の賞として与えられた所領であった。
 今も坪沼川に架かる大橋、柳町、宿、入町などの地名や大木戸をはじめ櫃ノ蔵、蔵元、小松蔵などの屋敷名が残っている。

   


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