情報提供: ディスカバーたいはく1号
 所在地: 仙台市太白区大野田字王ノ壇
 連絡先: 太白区まちづくり推進協議会
 関連ホームページ: http://www.city.sendai.jp/taihaku/mati/discover/index.html

85 王ノ壇遺跡

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直径二十三メートルの王ノ壇古墳。盛土が半分残っている
直径二十三メートルの王ノ壇古墳。
盛土が半分残っている

上空から見た王ノ壇遺跡の武士の屋敷跡
上空から見た王ノ壇遺跡の武士の屋敷跡

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 王ノ壇遺跡(大野田)では、地表から順に、「鎌倉時代の屋敷跡」「平安時代の水田跡」「奈良〜平安時代の畑跡」「飛鳥時代の住居跡」「古墳時代の円墳」「縄文時代の生活跡」が発掘された。最も古い地層で約三千五百年前(縄文時代後期)、最も新しい地層で約七百年前(鎌倉時代)のものとされる。時代とともに変遷する地域の姿を伝える貴量な遺跡で、とくに鎌倉時代の武士の屋敷跡は、当時の暮らしぶりを伝えるものとして注目された。

 大野田地区は、南の名取川と北の旧笊川とに囲まれた地域。たび重なる洪水で土砂がたい積し、小高い土地になっている。人々が暮らし始めたのは、四千五百年以上前から。言い伝えによれば、かつて、「東平王」と呼ばれる有力者がおり、この王を葬った墓は「王ノ壇」といい、それが「大野田」になったという。遺跡には今も円墳が残り、埴輪も出土している。

   


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