情報提供: ディスカバーたいはく3号 | ![]() |
所在地: 仙台市太白区秋保町 | |
連絡先: 太白区まちづくり推進協議会 | 電話: 022-247-1111 |
関連ホームページ: http://www.city.sendai.jp/taihaku/mati/discover/index.html |
41 宝刀瀬登丸 |
寛永二年(一六二六)正月秋保定盛は、伊達政宗に秋保家の系図を上覧に供し、脇差を所望された代償として御一家の十番目であった秋保家の席次が二番目(右上席)に昇格している。この脇差は「新藤五国光」の銘が入った先祖伝来の宝刀で、次のような話が伝えられている。 定盛の父弾生直盛が、ある時洞窟堂の塩滝不動尊に詣でたあと覗渕にさしかかったところで、佩用(はいよう)していた先祖伝来の脇差が鞘から抜け落ちて、渓谷深く沈んでしまった。何とか拾い上げようと百計を尽くしたが、あまりの深渕で誰も入ろうとする者がなく直盛はそのまま館に帰った。 ところがこの脇差は蛇と化して三〜四町の間、瀬を逆上ってもとの形に戻った。陽光に輝く刀身を見た者が拾い上げて直盛に献上された。その奇特を子孫に伝えるため「瀬登丸」と命名されたという。「瀬登丸」は政宗公に献上され由緒を添えて藩庫に秘蔵されることになった。 安永七年(一七七八)奉行職(家老)になった秋保盛氏は御刀奉行へ掛け合って瀬登丸を検分した。 「瀬登丸ハ長さ七寸六分、目貫赤銅三ツ根笹、外拵品無之」と書留めてる。 |
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