情報提供: ディスカバーたいはく2号
 所在地: 仙台市太白区秋保町馬場
 連絡先: 太白区まちづくり推進協議会
 関連ホームページ: http://www.city.sendai.jp/taihaku/mati/discover/index.html

34 二口(二口街道)

二口御境目守番所跡入口の標識。左手に斜面を下る道がある
二口御境目守番所跡入口の標識。
左手に斜面を下る道がある

鹽竈大明神の石碑
鹽竈大明神の石碑

二口峠。標識の向こうが山形。山寺へ徒歩で行くことができる
二口峠。標識の向こうが山形。
山寺へ徒歩で行くことができる







 さらに街道を西へ進むと、やがて秋保ビジターセンターが見えてくる。道はまもなく急坂となり、砂利道へと変わる。右に左に折れる街道をしばらく上ると、ようやく「二口番所跡入口」の標識が見えてきた。

 二口峠に至る現在の道は、近代に入ってから整備されたもの。藩政時代以前は、比ぶべくもない急峻な道だった。その様子がわかるのが、二口番所跡である。
 急な山肌を滑り降り、木立の中を分け入ると、まもなく朽ちかけた標柱が見えてくる。それが、仙台藩境目番所跡。この付近の山肌を、街道が通っていたのだろうか。
 藩境を越える道は二本あり、この番所から左右に分かれて峠に向かったという。それが、二口の地名の由来。いずれにしても、その道の険しさは、想像するに余りある。

 番所跡から本道にもどれば、まもなく頂上。峠から山寺までは、そう遠くない。峠に立つ木立の根元には、鹽竈大明神の石碑。文化十一年(一八一四年)に物資輸送の安全を祈願して建立されたものらしい。
 背負子とともに上り下った商人たち。打ち捨てられた石碑が、時の変遷を語りかける。

   


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