情報提供: ディスカバーたいはく2号
 所在地: 仙台市太白区秋保町湯元
 連絡先: 太白区まちづくり推進協議会
 関連ホームページ: http://www.city.sendai.jp/taihaku/mati/discover/index.html

30 湯元(二口街道)

space

洞窟堂。慈覚大師はここを出て山形へと向かい立石寺を創建した
洞窟堂。慈覚大師はここを出て
山形へと向かい立石寺を創建した

湯神社。「名取の御湯」で知られる秋保の湯。その由来が碑にとどめてある
湯神社。「名取の御湯」で知られる秋保の湯。
その由来が碑にとどめてある

space






 湯元は全国に知られた秋保温泉の中心地。街道の北側、高くなった断崖の上には、かつて秋保電鉄が走っていたという。
 その道が途切れるあたりに、壁をくり貫くようにして残されているのが、洞窟堂(いわやどう)(塩滝不動尊)。慈覚大師の創建と伝えられる。大師は、ここに精舎を開き、仏法を広めようとしたが、時の領主はこれを好まず、そのため、この地を去って山形へと赴き、山寺立石寺を開山した。貞観二年(八六〇年)のことである。

 秋保温泉はそれ以前にも、欽明天皇(五三一〜五七〇年)から「御湯」の称号を賜わるなど、中央にも知られた名湯だった。街道は時代々々に姿を変えながらも、千年以上の昔から、多くの人が行き来していたことになる。

   


前の項目へ 次の項目へ