情報提供: ディスカバーたいはく5号 | ![]() |
所在地: 仙台市太白区 | |
連絡先: 太白区まちづくり推進協議会 | 電話: 022-247-1111 |
関連ホームページ: http://www.city.sendai.jp/taihaku/mati/discover/index.html |
24 現在(秋保電鉄) |
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秋保電鉄が廃止されてから、およそ四十年。仙台の奥座敷としての秋保温泉の隆盛とともに道路の整備も進み、線路は跡形も見られない。しかし、いま秋保電鉄の沿線を歩いてみれば、いくつものおもかげを発見することができる。 旗立の溜め池は、何に使われているのかはわからないが、今でも豊富な水をたたえている。山田地区、東北自動車道沿いには、約九十メートルのずい道が残っている。茂庭から秋保温泉までは、二八六号線(秋保街道)のわき、一段高くなった山裾の笹やぶの中、杉林の中などにちょっとした空間が残っており、なんとなく軌道跡とわかる。 終点秋保温泉駅の駅舎だった建物と、秋保石採石場は現在も残っている。酒屋さんの住まいとして使われている駅舎には駅名を表示したボードなどが飾られ、採石場では造園関係の敷石や家々の外柵などに使うための石が切り出されている。 仙台市科学館では、夏休みに入ってからの日曜日、親子で採石場付近を探索する「秋保鉱山跡地自然観察会」を開いており、参加者は秋保電鉄の歴史の一端に触れることができる。 秋保電鉄は、郷愁の中に今でも生きている。 |
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