情報提供: ディスカバーたいはく1号
 所在地: 仙台市太白区
 連絡先: 太白区まちづくり推進協議会
 関連ホームページ: http://www.city.sendai.jp/taihaku/mati/discover/index.html

2 名取川の支流



名取川
名取川

歩みはいつも、人間とともに
 名取川は太古の昔から、さまざまに川筋を変えながら、恵みの大地を築いてきた。切り立った崖を刻み、段丘を造り、変化のある地形を生み出している。例えば、茂庭から山田にかけて。そこは連なる山嶺から川が解き放され、平野へと出る「谷口」あたり。旧石器時代から続く人間の歴史がつづられた地だ。
 そして、川はさらに下り、東へと向かう。時に氾濫を繰り返しながら。やがて流域には豊かな平野が築かれ、多くの人々が暮らすようになった。
 低い湿地が広がる富沢あたり。旧笊川の氾濫で、高台となった大野田あたり。弥生時代以降は水田が広がり、古墳時代には有力な豪族が権力を振るっていたという。母なる川はいつも、人間の歩みとともにあった。

暮らしの水流
 一級河川・名取川は現在も、変わることなく人々を潤している。その役割を、さらに豊かにしているのが、山間を縫い、街並みを抜けて流れ込む、いくつかの支流。それらは暮らしを担う水流として、長く地域の人々に親しまれてきた。
 赤石地区を流れる碁石川、愛宕山のふもとを流れる支倉川と坪沼川、そして、西多賀から富沢・大野田を抜ける笊川など…。藩政時代には、木流堀も造られている。

   


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